高橋 世田介（たかはし よたすけ）

八虎が冬期講習で出会った同い年の天才少年は、東京美術学院（東美）での出会いがきっかけで八虎のライバルとなります。彼はその才能と技術、そして孤高の性格で八虎を刺激し、発奮させる存在です。途中で予備校を辞めたものの、独学で東京藝術大学の油画専攻に現役合格し、八虎と同級生になります。

彼は橋田と同じ高校の特進コースに通っており、高校2年生の時に初めてデッサンを描き始めました。その時点で既に普通科の美術の授業で「死ぬほど上手いやつがいる」と噂されるほどの才能を見せていました。橋田からは「セカイ君」と呼ばれています。

コミュニケーションが苦手で友達がいない彼ですが、八虎の努力を認めつつも、その前向きな性格を疎み、毛嫌いしています。しかし、藝祭では八虎が高校からの友達に「大学で一番仲の良い人」として彼を紹介しています。

彼は背が低く、童顔で子供のような見た目をしており、黒髪で両目の下にホクロがあります。普段は愛想がないものの、寝ている時の無防備な顔はより一層子供のように見えます。国語の模試では全国7位という頭の良さも持ち合わせています。チェック柄の服を多く持っており、それらは母親が買ってきたものです。絵を描く際にはエプロンを着用しています。