長谷 栞奈（はせ かんな）

美咲や仁が卒業した後、スイコーの普通科1年3組に入学した新入生がいます。彼女は美咲が去った後の201号室に住むことになりました。見た目はメガネをかけたおとなしい印象の女子で、成績も優秀です。新入生代表を務めるほどの優等生で、一般寮では優子とルームメイトでした。しかし、入居して3日目から挙動不審な行動が目立ち始め、女子寮の監督教師に露出癖が発覚したため、千尋が彼女を引き取り、さくら荘にやってきました。これにより、新年度開始から1ヶ月も経たないうちに、仁と美咲が去った後のさくら荘の空き部屋は再び全て埋まりました。

彼女は中学生の時に、自身の日記と空想をもとに「由比ヶ浜かんな」というペンネームで『シンデレラの日曜日』を書き、14歳で新人賞を受賞しました。しかし、その後の2作目の執筆が進まず、それがストレスとなっています。露出癖はそのストレスを発散するためのものでしたが、次第にエスカレートし、スカートの下に何も履かずに出歩くようになりました。

空太とましろのデートを尾行した際、彼女を助けようとして骨折した伊織の世話をする「伊織当番」を務めました。また、仁の薦めもあり、空太たちのゲーム製作にシナリオ担当として参加しています。伊織との仲の良さについては、『姫宮伊織』の欄で示唆されています。第3巻でも新作の作者として登場しています。