カザリーム / カガリ

かつての美しい姫でありながら、狂気に満ちた父ジャヒルによって命を奪われた彼女は、呪いにより醜い男の妖死族として蘇る。その後、禁忌の呪法を駆使して強力な妖死族を生み出す能力を手に入れ、1500年の長きにわたり生き延びる。彼女は中庸道化連の会長として、また呪術王（カースロード）として知られるようになる。

彼女の国はかつてミリムの怒りによって滅ぼされたが、彼女はその復興を試みる。しかし、混沌竜の襲来により国は汚染され、国民はダークエルフへと変わってしまう。再び放浪の末、安住の地を見つけ、同郷の者たちを妖死族として蘇らせる。しかし、200年前に魔王を名乗るレオンに襲撃され、返り討ちに遭い死亡する。星幽体として生き延びた彼女は、自身の復活のために10年前にユウキを召喚するが、彼に敗れ彼の肉体に憑依する。

書籍6巻では、ユウキによってホムンクルスの身体に星幽体が移され、復活を遂げる。ユウキをボスと認め、表向きは自由組合の副総帥を務める。かつての美しい姫であったが、現在は肉体が脆弱で、かつての能力を完全には使えない。クレイマンの死後、レオンへの復讐を遂げるために「カガリ」と名乗り、東の帝国に拠点を移す。しかし、近藤に精神支配され、書籍15巻で妖死族を生み出すために利用されるが、近藤の死により解放される。

書籍18巻では、ミカエル陣営に留まり、妖死族の肉体に生まれ変わり、熾天使を自らに受肉させて妖天となる。レオンとの対峙の末、彼の人柄に触れ、過去を反省して和解する。フェルドウェイの策略により、かつての父ジャヒルと再会するが、ティア以外の仲間を失い、ティアも重症を負う。その後、魔国連邦に身を寄せることとなる。さらに、ジャヒルがフットマンと同様に父親の肉体を乗っ取っていたことを知り、自らの父が狂っていたわけではなかったことを知り、事実を受け入れる。