ミザリー

ヴェールは原初の悪魔の一人で、太古の時代にレインと共にギィに挑戦しましたが敗れました。その後、ギィが人間の形を取った際に彼の雑用を担うため召喚され、悪魔公へと進化しました。彼女は緑の髪を持つ美しい女性の姿をしており、暗紅色のメイド服を着用しています。彼女の名前は「苦痛に歪む人間の表情」から来ています。

ヴェールは非常に勘が鋭く、仕事に熱心でまめな性格をしています。レインのいい加減な態度にはよく呆れますが、彼を信頼しており、無自覚に甘やかすことがあります。この点で、レインの副官ミソラと意気投合しています。ギィからはレインを甘やかすことについてたびたび注意されますが、レインの行動が良い結果をもたらすこともあり、彼女はレインのサポートを続けています。

書籍の第6巻では、魔王たちの宴に参加するリムルたちを迎え、クレイマンの運命についてレインに予言します。第11巻では、ギィの命令で王都で暴れるために緑の使徒を召喚し、テスタロッサと出会います。テスタロッサがリムルの配下となったことを知り、情報をギィに報告します。第14巻では、ギィと共に魔国連邦を訪れ、シュナのケーキのレシピを得て、リムルから魂を授かり悪魔王へと覚醒進化します。

カーンはミザリーの配下で、書籍の第6巻では上位魔将でしたが、第18巻でミザリーの覚醒に伴い侯爵級の悪魔公となります。彼は普段は冷静でまとめ役を務めていますが、忍耐力では同僚のミソラに劣ります。天魔大戦ではエルドラドに侵攻してきた天使軍と交戦し、アリオスとの戦いで激しい怒りを覚えますが、ソウエイの助けを借りて難を逃れます。その後、ギィとの会話でミザリーたちの罰を受ける際にギィにミザリーの赦しを嘆願し、ミザリーからは叱責されますが、ギィからは直言できることを讃えられます。