ニコロ (Niccolo)

マーレの兵士であった彼は、捕虜から料理人へと転身しました。851年、彼は第一次調査船団の一員としてパラディ島に上陸しましたが、ハンジやリヴァイに捕らえられ、捕虜となりました。その後、調査兵団と反マーレ派義勇兵が協力を始めた頃、彼は104期の調査兵団にマーレ料理を振る舞い、特にサシャに絶賛されました。これをきっかけに、彼はエルディア人との和解を果たしました。

854年には、パラディ島での就労許可を得てレストランで働くようになり、安定した生活を手に入れました。サシャに対しては、彼女が料理を楽しむ姿が自身を戦争から救ってくれたと感じ、「大事な人」と表現しました。カヤからも、二人は恋人同士だと認識されるほど親しい関係になっていました。

サシャの葬儀の際、彼は彼女に食べさせるはずだった料理を振る舞いたいと考え、ブラウス一家をレストランに招待しました。しかし、食事の席を抜け出したガビからサシャを殺したことを誇らしげに聞かされ、激怒しました。彼はワインボトルでガビに殴りかかり、さらにガビを庇ったファルコを人質に取りました。そして、アルトゥル（サシャの父親）に包丁を渡し、ガビを殺すように促しました。しかし、アルトゥルと彼の妻リサから説得を受け、冷静さを取り戻しました。そして、ハンジたちにワインにジークの脊髄液が混入している可能性を告げました。

彼は104期と親しい関係にあったため、イェーガー派や反マーレ派義勇兵からは信用されておらず、ワインの真相も知らされていませんでした。クーデター後、彼は調査兵団と共に拘束されましたが、解放後はブラウス一家と行動を共にし、巨人から避難しました。

「天と地の戦い」が終結した後、彼は軍備増強を進めるイェーガー派の演説に熱狂する群衆を見つめ、ブラウス一家と共に悲しげな表情を浮かべていました。