堀部 糸成（ほりべ イトナ）

出席番号28番の彼は、律に続いて暗殺のためにE組に転校してきた男子生徒です。普段は無表情で淡々と話しますが、巨乳やエロ本に興味を示すなど、年相応の性的嗜好を持っています。登場時には自分を「殺せんせーの弟」と名乗り、「兄さん」と呼んでいましたが、実際にはシロの策略で触手を持つようになった人間です。

彼の正体は、シロによる改造手術で触手を得た人間です。改造前は「堀部電子製作所」という町工場を営む一家の一人息子でしたが、工場が倒産し、両親が失踪、さらに同級生からいじめを受けるようになりました。そんな中、シロに拾われ、触手細胞移植などの改造を施され、殺せんせーを暗殺するための戦士に仕立てられました。兄弟設定もシロによって刷り込まれたものです。

彼は「力と強さ」に強い執着を持っていましたが、度重なる失敗でシロに見限られ、触手が暴走して死の危機に陥ります。しかし、殺せんせーとE組の生徒たちに救われ、執着や触手から解放され、E組の一員として迎え入れられます。特に寺坂グループの助けもあり、E組に溶け込んでいきます。

シロの配下にいたころは触手の影響で知力が低下していましたが、元々頭が良く手先も器用で、触手除去後はそれらを取り戻しました。家業だった電子工作の技術を活かし、暗殺の情報収集に役立てています。肉体改造の影響で筋肉質で、異様な身体能力を持っていますが、その効果は徐々に薄れていると殺せんせーは見ています。

彼はラジコンやドローンを改造し、暗殺や情報収集に利用しています。試運転中に女子のスカートの中が見えそうになったことがきっかけで、クラスに早く馴染むことができました。

後に父親と再会し、実家の工場を再建する様子が描かれています。高卒後は工学に専念するため進学せず、再建した工場で働いています。アニメ版では父親との再会シーンは描かれていません。

実写映画版では、最初の敗北後に鷹岡の部下として再登場し、殺せんせーを奪おうと渚とカルマと戦いますが、ゲリラ豪雨で形勢が逆転し、渚に触手を引き抜かれた後、正式にE組に加わります。