フロック・フォルスター (Floch Forster)

第104期訓練兵団を卒業した兵士で、特徴的な茶髪と前髪を持つ。彼は最初、駐屯兵団に所属していたが、革命後に調査兵団の募集に応じて入団した。マルロと同様に実戦経験のない新兵である。

ウォール・マリア奪還作戦では、マルロたちと共に後方で馬の管理を担当していた。しかし、エルヴィンの指示で、彼や他の新兵たちと共に獣の巨人に対する囮の突撃を行い、唯一投石を避けて生き残った。その後、重傷を負ったエルヴィンを発見し、仲間を失った怒りから彼を殺そうとしたが、戦い続けるリヴァイを見て「巨人を滅ぼせるのは悪魔だけ」と悟り、エルヴィンをリヴァイたちの元に連れて行った（最終的にリヴァイはアルミンに薬を使うことを決めたため、その思いは叶わなかった）。この経験を通じて、フロックは過激で冷酷な活動家へと変わっていく。

854年のマーレ遠征作戦では、ジャンたちと共にマーレへの襲撃に参加。彼は「生き残るためには悪魔が必要」という信念を持ち続け、エレンを支持するイェーガー派の中心人物となる。義勇兵のイェレナたちがジークの脊髄液を混入したワインを兵団上層部に飲ませて抵抗を抑える間に兵団を制圧し、マーレ軍の奇襲では車力の巨人の討伐に向かうが、激しい抵抗に苦戦する。

その後、アルミンやミカサたちが地鳴らしを阻止しようとする動きに迅速に対応。飛行艇の運用を阻止しようとするが失敗し、最期はミカサの立体機動装置のアンカーが首に刺さり死亡。最後までエルディア人の自由を願っていた。