マルコ・ボット (Marco Bott)

黒髪で頬にそばかすがある16歳の少年。身長178cm、体重70kg。6月16日生まれで、ウォール・ローゼ南区ジナエ町の出身。第104期訓練兵団を7番で卒業し、19班の班長を務めている。

彼は王への忠誠心が強く、憲兵団に入団して王に仕えることを望んでいる。誠実で真面目な性格ながら、頭の回転が速く、優れた判断力と柔軟な思考力を持つ。また、温厚で心優しいため、仲間と衝突しがちなジャンの性格を理解し、数少ない理解者となっている。訓練兵時代には、同期たちから「マルコの下で戦いたい」と指揮役として期待されていた。

850年のトロスト区防衛戦では、補給所奪還作戦を成功に導くために仲間を統率したが、その後のトロスト区奪還戦で戦死。右上半身を失った遺体がジャンに発見された。遺体は立体機動装置を装備しておらず、後にアニによって回収され利用されていたことが判明した。

彼の死の真相は、トロスト区奪還作戦中にライナーとベルトルトの会話を偶然聞き、彼らが巨人化能力者であることに気づいたため、口封じとして殺された。ライナーたちに捕らえられ、アニに立体機動装置を奪われたため、巨人から逃げられず、最後まで対話を求めながら巨人に捕食されて死亡した。その後も、ジャンやライナーの会話や回想で彼の名前が度々登場する。

作者の諌山によれば、物語の序盤で彼が死亡したのは「キャラが立たなかった」ためであり、当初は序盤で退場させる予定ではなかったという。