フリーダ・レイス (Frieda Reiss)

ロッドの長女であり、ヒストリアの異母姉である彼女は、長い黒髪を持ち、エレンが一瞬ヒストリアと見間違えるほどの似た容姿をしています。彼女は明るく親しみやすい性格で、領民からも慕われていました。

15歳の時、レイス家に伝わる巨人化の薬を注射され、巨人化しました。そして、叔父のウーリを喰らい、彼が持っていた「巨人の力」と「世界の記憶」を継承しました。しかし、845年にウォール・マリアが突破された際、エレンの父・グリシャとの戦いに敗れ、彼に喰われて命を落としました。

彼女の正体が明らかになる前は、エレンの記憶に突然現れたり、ヒストリアの夢に登場したりする謎の存在でした。エレンに伝わるフリーダの記憶は、始祖の巨人を捕食したグリシャを通じてエレンに伝えられたものです。

レイス家に代々伝わる、人の記憶を改竄する能力を持っており、ヒストリアが幼い頃から親身に接していました。しかし、会った後はその力を使って記憶を封じていたため、ヒストリアは長年その存在を認識できませんでした。周囲から孤立して育ったヒストリアにとって、彼女は唯一愛情を注いでくれた肉親でした。

始祖の巨人を継承した後は、「巨人の力」と「世界の記憶」に苦しめられている様子が描かれています。継承する前は、「先祖の亡霊には負けない」と言い、叔父と同じように抵抗するつもりでいましたが、最終的にはカール・フリッツが結んだ「不戦の契り」に支配され、歴代レイス家の継承者と同じように「自死の道」を選びました。