ラプラス

かつての英雄サリオン・グリムワルトは、現在はカザリームによって生まれ変わった妖死族の一員として活動している。彼はエルメシアの父であり、シルビアの夫だったが、その記憶はほとんど失われている。現在は中庸道化連の副会長として、享楽の道化（ワンダーピエロ）として知られ、左右非対称の仮面をかぶり、狡猾で用心深い性格を持つ。彼は精神魔法を操る実力者で、カザリームの命令を無視することができる特別な妖死族だと自称している。関西弁で話し、その胡散臭い言動から他人からは信用されにくい。

物語の序盤では、クレイマンの覚醒魔王への進化を支援するため、ジュラの大森林で裏工作を行う。その後、ルベリオス国に潜入し、クレイマンの死を知り、彼を侮辱したロイを瞬殺する。クレイマンの行動に疑問を抱きつつも、彼の死後は「調子にのったクレイマンが悪い」と発言し、仲間の怒りをそらす。

ルベリオス国への襲撃時には、完全体となったルイに苦戦し、重傷を負ったフットマンと共に逃走する。その後、魔国連邦との同盟のために連絡員として活動し、東の帝国に不在の間にルドラや近藤による粛清を免れる。リムルたちに協力を依頼し、支配から脱したユウキやかつての妻シルビアと協力して仲間たちを救出する。

天使軍のエルドラド侵攻作戦では、カガリによって呼び出され、仲間と合流する。しかし、フェルドウェイによって目覚めさせられたジャヒルにフットマンを奪われ、最終的にユウキと共に消滅するが、彼の生死は未だ確定していない。