エイナ・チュール

本作のヒロインの一人であるエイナは、19歳のハーフエルフで、ギルドの受付嬢を務めています。彼女は眼鏡をかけた美しい女性で、この眼鏡の設定は原作のイラスト担当であるヤスダスズヒトによって追加されました。この設定により、作者のビジュアルイメージが広がったと言われています。

エイナは有能で真面目なギルド職員で、ベルの担当アドバイザーを務めています。彼女の信条は「冒険者は冒険してはいけない」であり、ベルが冒険者として駆け出しのころから、ダンジョンで生き抜くための知識を教え込んできました。ベルの異常な成長速度に頭を悩ませ、彼が危険な状況に陥ることを心配しています。エイナは僅かに神聖文字を読むことができ、何度かベルのステイタスを確認する機会がありましたが、彼の成長の秘密までは解明できていません。

ギルドの同僚や冒険者の異性から人気がありますが、エイナ自身は少し困惑しています。彼女は世話好きな性格で、少し頼りない男性を好む傾向があります。駆け出しのベルを弟のように思っていましたが、アステリオスとの激戦で敗北し涙を流すベルを見てから、彼に対する恋心を自覚するようになりました。ベルがアイズに憧れていることも理解しています。

エイナの母（アイナ）はリヴェリアと共にエルフの里を出奔した過去があります。エイナは「学区」を卒業してギルドに就職してから、担当する冒険者の死を何度も経験しましたが、同僚からのアドバイスに従わず、冒険者に積極的に関わり続けています。そのため、ベルに限らず、彼女のアドバイスはスパルタ的です。妹（ニイナ）も「学区」に所属しており、本編19巻に登場します。