ポルコ・ガリアード (Porco Galliard)

エルディア人の青年で、ユミルから「顎の巨人」を受け継いだ。彼は粗暴な性格を持ちながらも、任務には忠実である。愛称は「ポッコ」だが、名前で呼ばれることを嫌い、兄のマルセル以外には「ガリアード」と姓で呼ばせている。

彼はライナーたちと同じ戦士候補生で、「鎧の巨人」の継承権を巡ってライナーと競っていた。しかし、最初は継承権を得られず、マーレに残ることになった。候補生時代からライナーを見下していたが、実際には兄のマルセルが弟を守るために印象操作を行い、ライナーに継承権を譲った。その結果、兄を失うことになり、ライナーとの関係は悪化した。

ライナーたちが帰還した後、彼はユミルから「顎の巨人」を継承した。854年のスラバ要塞攻略戦ではライナーたちと共に出撃し、戦果を挙げた。マーレ遠征作戦での調査兵団との戦いでは、ユミルを超える精度で「顎の巨人」を操り、調査兵団を圧倒したが、ミカサとエレンの連携に敗北。結果的にエレンが「戦鎚の巨人」を捕食する手助けをしてしまい、自身も捕食されかけたが、ライナーに救出された。その後、屈辱を晴らすため、ライナーたちと共にパラディ島への奇襲作戦に参加した。

ピークと共に先行して潜入し、駐屯兵団に変装してエレンに不意打ちを仕掛けた。ライナーと連携してエレンを追い詰めるが、ジークの出現により致命傷を負う。その後、巨人化したファルコに襲われるライナーたちの前に現れ、「最期まで自分の方が上だった」と主張しながらファルコに捕食されて死亡した。

最終決戦では、始祖の巨人が再生させた歴代の9つの巨人の一人として「顎の巨人」の姿で登場。最初はエレンの操り人形としてアルミンたちと敵対したが、座標に辿り着いたアルミンの説得を受けたジークの想いに応え、始祖討伐に協力した。