マルセル・ガリアード (Marcel Galliard)

ライナーとベルトルトの親友であり、ポルコの兄であるマルセルは、当初はユミルの巨人に捕食されて命を落としたことだけが知られていました。しかし、後に彼が「顎の巨人」の能力者であったことが明らかになりました。マガト隊長にその体力を認められ、戦士候補生に選ばれたマルセルは、ライナーたちから兄のように慕われ、始祖奪還計画ではリーダーとして3人を率いていました。

マルセルは弟のポルコを大切に思っており、彼に巨人の力を継承させないために、ライナーを持ち上げる一方でポルコを貶めるような印象操作を軍に対して行っていました。845年、始祖の巨人を奪還するためにパラディ島に上陸した初夜、ライナーにその印象操作を告白し謝罪しましたが、突如現れたユミルの巨人からライナーを庇い、捕食されて命を落としました。

マルセルの死をきっかけに、ライナーは「今の自分は死に、マルセルになる」と決意し、これが「頼りになる兄貴」のような壁を守る兵士としての人格を形成することに繋がりました。

最終決戦では、始祖の巨人によって再生された歴代の9つの巨人の一人として「顎の巨人」の姿で登場しました。最初はエレンの操り人形としてアルミンたちと敵対しましたが、座標に辿り着いたアルミンの説得を受け、ジークの想いに応えて始祖討伐に協力しました。