ホースト

スピンオフ作品『この素晴らしい世界に爆焔を！』に登場する上位悪魔は、邪神ウォルバクに仕える存在です。彼は漆黒の肌と筋骨隆々の体格を持ち、黄色い瞳、禍々しい角と牙、そして大きな羽を持つ典型的な悪魔の姿をしています。冒険者たちからは「魔王軍の幹部級」と評されるほどの戦闘力を持ちますが、実は常識をわきまえた気のいい性格の持ち主です。

彼は主であるウォルバクの封印を解くため、紅魔の里にある邪神の墓に侵入しますが、封印解除のパズルに苦戦します。そこで偶然出会ったこめっこと協力し、封印を解くことに成功します。この過程で彼女と親しくなり、将来的に使い魔になる約束を交わします。しかし、邪神は彼の不在中に墓を抜け出し、行方不明になってしまいます。実はこめっこが連れ帰ったちょむすけがその邪神だったのですが、彼は会話の行き違いから真相に気づかずにいました。

その後、彼は主の本来の姿である「大きな黒い魔獣」を捜すためアクセルの街近くの森に向かいます。そこでめぐみんとゆんゆんの危機に遭遇し、彼女たちの命を救いますが、逃げられてしまいます。数日後、彼を討伐しに来たミツルギたちを返り討ちにしますが、その際に片方の羽を失います。

さらに数日後、彼は初心者殺しに誘き出される形で再び現れ、めぐみんから発せられた主の匂いを感じ取り、ちょむすけの真相に気づきます。彼はめぐみんにちょむすけを引き渡すよう持ちかけますが、拒否されます。その後、ダクネスとクリスとの戦闘で疲弊し、アクセルの街を破壊しようとしたところ、アクアによる破魔魔法を受けて重傷を負います。翌日、レックスたちの討伐隊に辛くも勝利しますが、めぐみんの爆裂魔法により命を落とします。

彼は死の間際に、予備の身体が存在することと、いずれこめっこの使い魔になる可能性を仄めかしてこの世を去りました。