テオ・マガト (Theo Magath)

マーレ軍の戦士隊を率いる隊長であり、後に元帥となる人物。彼はマーレ人であり、ジークをはじめとする戦士たちを統率している。多くの応募者の中から、ジーク、マルセル、ピーク、ライナー、ベルトルト、アニ、ポルコを戦士候補生として選び出した。彼は威圧的な態度で戦士たちに接するが、差別意識は薄く、優秀な者は部下として認める柔軟さを持っている。ガビの大胆な作戦を認可し、エルディア人の腕章を外すことを許可するなど、柔軟な思考を示すこともある。また、優秀な戦士隊であっても、始祖奪還作戦を子供に任せた上層部の判断には疑問を抱いていた。

彼は巨人の力の限界とマーレの軍国主義の暴走による自壊を懸念し、マーレ人の徴兵制復活を提案している。エレンの奇襲で軍の上層部が壊滅した後、臨時の元帥として指揮を執り、パラディ島のエルディア軍と戦うことになる。戦後、ライナーの提案したパラディ島への奇襲作戦を採用し、人材不足の中で元帥でありながら車力の巨人に装着された対巨人砲の砲手を務める。

「地鳴らし」発動後はパラディ島に取り残され、マーレ軍の巨人を率いてハンジたちと共にエレンを追う。ハンジたちの輸送船を逃がすため、港に残った軍艦をキースと共に自爆させ、命を散らした。彼はマーレ軍の司令官としてエルディア人に厳しい態度を取るが、内心では戦士候補生の子供たちが幸福に暮らせることを願っていた。